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●叙任権闘争 じょにんけんとうそう

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 11世紀後半〜12世紀前半に聖職者叙任の問題について教皇と世俗君主,とくに神聖ローマ皇帝とのあいだで行われた争いをいう。1049年教皇レオ9世登位以来,聖職売買聖職者妻帯の弊害を改める教会刷新運動がおこった。この改革過程で,初期中世以来世俗君主が行っていた聖職者叙任が,聖職売買と解釈され,また世俗権に対する教皇権の優越が主張された。1075年グレゴリウス7世は俗人による叙任を禁止し,それを皇帝権の侵害とするハインリヒ4世と衝突。教会改革は叙任権闘争へ発展した。皇帝による教皇の廃位,教皇による皇帝の破門,カノッサの屈辱,グレゴリウスのローマからの追放,対立教皇クレメンスの擁立などの争いをへて,1122年のヴォルムス協約で,叙任権闘争は妥結した。闘争はイギリス・フランスでも行われたが,イギリスでは1107年のウェストミンスター協約で闘争の終結をみ,フランスではこのような協約を確認することはできないが,12世紀初め終結したとされる。