●植物園 しょくぶつえん
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植物園の始まりは,西洋でも日本でも薬草園であった。西洋の大学の歴史は医学校(のちの医科大学)から始まったので,イタリアのサレルノ(イタリアの南西部)に1309年ごろ医学校所属の薬草園があった。1333年にそれに似た薬草園がヴェニス共和国につくられ,その後公共または私有の薬草園ができ,植物園が各地に広まった。今日の植物園は,1525〜33年にかけてヴェニスの市民グァルスがパトヴァにつくった私的な植物園と,コシモ=デ=メディチが1544年にピサにつくった公共の植物園から始まって,1545年にヴェニス共和国がパトヴァの大学に教育目的のために植物園をつくった。この植物園には,初めて温室ができた。パリでは王立薬用植物園(1626)が王立植物園となり,今では「植物園」といえばパリの植物園のことをさすまでにいたった。イギリスでは,キュー植物園(1730)が代表的であり,日本では小石川植物園(東京都,1875)が有名。
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