●精霊流し しょうろうながし
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盆に来訪した精霊をあの世へ送り出す儀礼。灯籠流し・提灯流し・盆流し・お盆様流しともいう。盆の終わりの日に海辺の村々では,西方丸とか極楽丸などと名づけた精霊舟を沖にむかって流す風景がよくみられるが,これは海上他界観の上に仏教的西方極楽浄土の思想が重積したものとみられる。舟のほか,筏・灯籠・提灯,ナスやウリでつくった馬・供物などを海や川・湖に流すことも多く,海・川・湖があの世へ通じる道であるとする信仰に根ざすものである。精霊を送り出すときに,水辺で盆踊りをしたり,念仏を唱えたり,賽の河原の石積みをする地方もある。『出羽国秋田領風俗問状答』には7月16日の日暮に,長さ3丈余りの葭簀製の舟をつくり,その中央に三界万霊と書いた石塔型の灯籠を立て,ロウソク数百挺を舟の四面にともして町内を巡り歩き,太鼓で囃して川へ押し流す状況が記されている。福島県安達郡安達町上川崎では若者が柏の枝や麦藁で亀をつくり,阿武隈川に流している。
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