●唱門師 しょうもんじ
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声聞師とも書く。職業的な系譜としては,古代,中務省陰陽寮に属した陰陽師に連なり,家々をまわり,寿詞を唱えることを職としたものという。ただ,古代の陰陽師が,古代賤民制の解体とともに没落したのち,中世の唱門師に結びつくかどうかは不明であり,検討を要する。中世における唱門師は,芸能民の一存在形態として,卜占・経読・曲舞などを生業としていた。身分的には「非人」とされ,神社・仏閣に隷属し,雑役その他の義務労役を課せられたものも多く,大和国には興福寺の支配を受けた唱門師として北部の十座,南部の五カ所があり,これらがさらに大和国内の唱門師村を統轄していた。その芸道には,いわゆる唱門道以外に,猿楽・アルキ白拍子・アルキ御子・金タタキ・鉢タタキ・アルキ横行・猿飼の「七道物」があった。中世後期には,陰陽師が唱門師の主座に立つにいたり,全国の唱門師は,陰陽師の本所である土御門家の支配を受けることになる。