●昭明太子 しょうみょうたいし
アジア 中華人民共和国 AD501 南北朝時代
501〜531(斉・中興1〜梁・中大通3)中国梁の武帝の皇太子。姓は蕭,名は統,字は徳施。昭明は死後の諡。父蕭衍(464〜549)は南斉王朝を倒して梁王朝をひらいた初代武帝。5歳にして五経をそらんじたという太子は,学問を好み,約3万巻の蔵書があったという。宮廷には太子を中心とした文学サロンができ,各地から集まった文人たちと討論や詩文の著述の日々を送った。父武帝は“溺仏”と呼ばれるほど仏を崇拝し,梁は国中で仏教に傾倒していたが,太子もまた仏教を深く信仰し,東宮内に慧義殿を設けたほか,『二諦議』や『法身義』を著し仏教の教理についての論争を行った。また劉孝綽(481〜539)らと古来の賦・詩・文の優れた作品を集めて『文選』を編纂した。文選は38種の文体別に,周から梁までの作家131人,約800作品を集めた詞華集で,後世の詩人に大きな影響を与えた。太子は最初に陶淵明に注目し,作品集を編んでいる。