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●消費者運動 しょうひしゃうんどう

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 原理的に完全競争下の市場経済を想定するならば,いかなる商品をどれだけ生産するか,という生産の質・量の決定権は消費者にある。これを消費者主権と呼ぶことができるであろう。しかし,資本主義が高度化し,市場の寡占化が進むに従って,寡占価格の設定,製品差別化による消費者の価格決定権の喪失や,消費者の欲求そのものの広告・宣伝媒体による創出(ガルブレイスのいう依存効果)が可能となると,消費者主権は成立しにくくなってくる。しかも,大量生産-大量販売システムが確立すると,消費者の製品知識も限定され,一度欠陥商品が流通するや,その消費者被害は甚大なものとなる。このような現代経済の傾向に対して,消費者の流通・生産へのコミット,生産者の不当な行為に対する抗議行動,商品知識の普及化などを通じて消費者主権を回復しようとする運動が,消費者運動である。

〔参考文献〕伊藤進也『消費者の権利―賢い消費のすすめ』1976,有斐閣

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