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●常備軍 じょうびぐん

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 有事に市民を動員して編成する民兵制に対比して,有事に備えて国が平時に常置しておく軍隊のこと。ヨーロッパで絶対主義国家の成立とともに,その国家権力を支えるものとして官僚制とあわせて発展。中世より戦時に封建騎士・傭兵の集団が軍事力として使われていたが,そのうちの精鋭が平時に残されて,傭兵型の常備軍が形成された。17世紀にイギリスで,国王の掌握する軍隊を危険とする「常備軍論争」が展開,1689年の権利章典では,議会の承認なしに平時に常備軍を維持するのは違法である,とされた。新しい型の常備軍は,18世紀の終わり,フランス革命で一般兵役義務にもとづく大衆動員の国民軍となって,形成され,19世紀に入ってプロイセンにおいてもフランスにならい軍制を改めた。ヨーロッパの各国で,短期間兵役に服する現役兵を主体とする近代的軍隊がもたれるようになり,戦時の大量動員を可能にしていった。