●常人 じょうにん
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ただひととも読む。別に凡人・直人・只人・庸人・庶人・彼人とも書く。常人とは世の常の人の意でもある。また普通の人・一般の人を意味する。したがって凡人と異ならない。神仏に対してふつうの人,帝王・后に対し臣下,王侯に対し庶民,貴族に対し官位の低い人の意味にも用いられる。常人とは山人・異人に対する語でもある。神仏また化身などに対し,ふつうの人間・あたりまえの人間・つねの人・ただの人・ボンニンをさす。僧侶に対しては俗人をさす。常人は民の情を知る人でもある。とくに常人は常民と並列的に使用する。ただ凡人と書いたときには,とくにすぐれたところのない普通人・身分の低い平民ともいい,ニュアンスが多少異なる。凡人で朴な心(凡心)の持ち主とも言っている。常人は出家と異なった人であり,それでもときには何かに到達したもののある人も常人としている。そして凡下と同じものとも言っている。柳田国男の文化概念常民もこれに近い概念である。〔参考文献〕筑波大学歴史・人類学紀要「歴史・人類」1980年12月9号所収−先史的位置−文人社会の基盤と関連させて−