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●正倉院宝庫 しょうそういんほうこ

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 奈良朝以来1200年にわたって宝物を守り伝えてきたこの宝庫は,正面的33m,奥行約9.4m,床下約2.7m,総高約14mの桧造り,高床式の建物で,自然石の上に立てられた40本の束柱(つかばしら)によって支えられ,南北に長く東面して建てられている。屋根は寄棟本瓦葺きで,正面に向かって右から,北倉・中倉・南倉の三倉に分かれ,各倉とも東側に内開きの二枚の扉をもつ入口があり,内部は二階造りになっている。外観から明らかなように,北倉と南倉は大きな三角材を井桁に組み上げた校倉(あぜくら)造りで,中倉は南倉と北倉の壁をそれぞれ南北の壁として利用し,東西両面はそれぞれ4本の間性(まばしら)を立て,そのあいだに厚板をはめて壁とした校倉造りである。現在,宝物は新宝庫に移され,この宝庫は倉としての使命を終えているが,その建物自体が壮大な古代の木造建築として貴重な存在である。なお,宝庫の校倉造りの構造について,外部の湿度の多少により,校木が膨脹収縮して庫内の湿度を調節するという説があるが,この説に対しては批判的見解も少なくない。

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