●祥瑞 しょうずい
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祥は吉凶の発現,瑞は天が宝をもって人の徳に応ずることである。中国には古くから瑞祥の考え方があり,王者の徳の盛衰によって祥瑞・災禍が表れると信じられ,それによって改元が行われてきた。日本では650年(大化6)を白雉元年と改めたことが初見とされる。「儀制令」祥瑞条には祥瑞が確認された場合の手続きが規定され,『延喜式』治部省条には,吉凶の種類を大瑞・上端・中瑞・下端に分類してその内容が列挙されている。典拠となったのは『孝経援神契』『熊氏瑞応図』『顧野王符瑞図』などと見られるが,鳥獣・草木・河・泉・気象・鉱石その他さまざまな事物を含む。祥瑞にもとづく改元は,白雉のほか,朱鳥・慶雲・霊亀・養老・神亀などが奈良時代を通じて続いたが,平安時代に入ると醍醐朝の延喜(901〜922)を最後にすたれ,以後は疫疾や天下の災異などによる改元が行われるようになった。