●貞慶 じょうけい
アジア 日本 AD1155 平安時代
1155〜1213(久寿2〜建暦3)鎌倉旧仏教の復興者として著名な法相宗の学侶。俗姓は藤原氏,解脱房と号す。左少弁貞憲の子。1162年(応保2)8歳で興福寺に入り,11歳で剃度し,覚憲に師事して法相および律を学ぶ。1182年(寿永元)維摩会の堅義となり,1186年(文治2)同講師を努めて,その学徳世に聞えるも,1192年(建久3)宮中最勝会に召されたのち笠置寺に隠棲して,釈迦・舎利・弥勒の信仰を鼓吹し,戒律を厳守して寺門の興隆に努めた。1208年(承元2)海住山寺に転じ,同寺中興一世となる。貞慶,法相を宗となすも,常に律を尚(たっと)び,旧仏教の再興に努め,唐招提寺釈迦大念仏会や笠置寺龍華会など種々の法会や講経を開き,良算・興玄など多くの優れた門弟を育てた。晩年は観音信仰に傾斜し,補陀落願生の想いをもって,1213年(建暦3)2月,海住山寺で59歳の生涯を終えた。後鳥羽院勅して上人の号を賜い,世に解脱上人,あるいは笠置上人と称した。