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●貞享暦 じょうきょうれき

アジア 日本 AD1684 江戸時代

 1684年(貞享1)に制定施行された暦法,またその暦法によって編さんされた暦本(頒暦)のこと。この暦法は渋川春海によってつくられた。当時わが国で行用していた『宣明暦』はすでに800年以上を経て,誤差が累積して大行と二日違っており,日月食の推算の誤りが問題となっていた。春海は改暦を上表したが,朝廷は初の明の『大統暦』を採用したため再度上表して,ついに1684年10月29日に春海の作製した『大和暦』が採用され,『貞享暦』の名を賜った。貞享暦は元の『授時暦』に範をとって消長法を採用し,実測によって初めて中国との里差(経度差)を考慮し,京都の子午線を基準とした。また八十八夜二百十日など暦註にわが国独自のものを加えた。貞享暦にいたって初めて日本人の手によって,日本の風土に適応した暦法が実現した点で画期的なものといえる。貞享暦は貞享2年暦から,70年間使用されて『宝暦』に改められた。