●蒸気機関 じょうききかん
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水と,それを熱して気化させた水蒸気との体積差を利用した動力装置。この体積変化を,シリンダー内のピストンの往復運動にかえる蒸気機関を最初に製作したのはフランス人ドニ=ペパンであった(1695)。18世紀初め,イギリスのセイヴァリやニューコメンらによって改良の加えられた蒸気機関は,おもにイギリスで,炭坑や鉱山の排水用ポンプの動力として用いられた。1769年,イギリスのワットは,水蒸気の冷却・凝縮装置をピストンから分離することで,この熱機関の熱効率を飛躍的に高めることに成功。同時に,クランクを用いてピストンの往復運動を回転運動にかえることで,それまでポンプにしか利用されることのなかった蒸気機関の用途を一挙に広げた。その結果,ワットの蒸気機関は,当時発明の相次いでいた紡績機・織機などの産業機械の動力として用いられ,19世紀に入っては機関車・汽船の発明をも生み,産業革命の推進力となった。