●貞観政要 じょうがんせいよう
アジア 中華人民共和国 AD
唐の史家,呉競撰。10巻40編。唐の太宗の政治に関する言行を編録した書。貞観はその年号である。唐の太宗は唐の国家の基礎をつくった名君で,その治世は貞観の治として称えられた。房玄齢・魏徴などの名臣を用い,よくその諌言(かんげん)を容れたという。本書は太宗と群臣との政治上の論義をまとめたもので,唐の中期以後,治道の書として広く読まれた。日本でも平安時代以来,教養人の必読書として愛読され,江戸時代には翻刻されて流布した。記述の内容については新旧の『唐書』や『資治通鑑』と一致しない点もある。一般に流布している刊本は1333年(至順4)に戈直が校訂注釈し,諸家の論説を加えた集論本で,戈直本と呼ばれるが,一方,日本には唐朝から伝来した真本と称される鈔本が伝承されており,これに照らしてみると実直本は誤脱が多い。