●小学校令 しょうがっこうれい
アジア 日本 AD1886 明治時代
1886年(明治19)に公布された小学校制度に関する基本法令。1890年および1900年の全面改正を経て,1941年の国民学校令制定に至るまでのあいだ,わが国の国民教育制度の根幹をなした。1886年の小学校令は,全16条から成る。小学校を各4年の尋常小学科と高等小学科に分かち,前者を義務教育とした。また,教科書の検定制度を定めるなど,国家による初等教育支配の方針を明確にした。1890年の小学校令は,全96条から成る。小学校の設置や運営などに関して詳細に規定するとともに,小学校教育の目的を〈児童身体ノ発達ニ留意シテ道徳教育及国民教育ノ基礎並其生活ニ必須ナル普通ノ知識技能ヲ授クル〉と規定した。この規定は長く踏襲される。1900年の小学校令では,小学校教育の充実をめざし教科目の整理統合が行われ,義務教育の授業料を無料とした。小学校令の制定とその改定の過程で,尋常小学校と高等小学校に分かち,前者を義務教育とする制度が確立された。