50音順    検 索

●正月飾り しょうがつかざり

アジア 日本 AD 

 正月に歳神を迎え祀るために家の内外を飾る飾りもの,あるいはそれを飾ること。これらは装飾品ではなく,祭祀用具として各々重要な意義を有している。松飾りの松は年の暮に山から伐ってきて,屋内や門松として家の入口に立てる。これが歳神の依り代であることは松に食物を供えたりする例のあることからもわかる。また棚を設ける例も多い。歳神棚などと呼ばれる臨時の祭壇で,本来神は常駐するものではなかったことをよく示している。棚の代わりに米俵・臼を用いる土地もある。この祭壇には松・鏡餅などの食品・餅花・繭玉といった作り物を供えたりもする。注連縄は歳神の清浄な祭場を示す標示で,部屋全体に巡らす例も多い。正月の燃料である年木も飾りものの一つである。本来は新年に用いる木の総称であった。ほかにも懸の魚(かけのうお)などの飾りもあるが,いずれにせよ歳神というきわめて重要な神を迎え祀るために必要不可欠な設備であり用具である。