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●春陽会 しゅんようかい

アジア 日本 AD 

 現代日本の在野美術団体。1922年(大正11)創立。日本的な洋画をめざしていた院展洋画部の小杉未醒(放庵)ら6名と梅原龍三郎を会員,院展系の石井鶴三ら,草土社から木村荘八,岸田劉生らと萬鉄五郎の客員15名で発足。既成美術団体の展覧会のための芸術,いわゆる〈会場芸術〉を批判したが,その結成趣意書に,〈従来屡々見タル如キ既成団体ヘノ社会的対抗トシテ興ラズ〉とあるように,東洋的な洋画を志す画家たちの心をもって結成した家族主義的な団体にすぎなかった。しかし,秋の帝展・二科展と並んで,春の春陽会展は大正期の三大公募展であった。第3回展までは,暗く深刻な草土社風の作品が多く,その反感から岸田が脱会し,油絵による南画的あるいは日本画的作品が大勢を占めた。しかし,今日では前衛的な作品をも含む多彩な画風の作家たちを擁している。三岸好太郎は,大正期の春陽会が生んだ代表的な作家であり,第2回展で春陽会賞首席を受けた。