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●シュラフタ

ヨーロッパ ポーランド共和国 AD 

 ポーランドの騎士階層に起源を発する特権的身分。14世紀後半から地位の向上をはじめ,とくにヤギェウォ朝時代(1386〜1572)に,国王から納税免除権・人身保護律・領地保護律・立法権などの種々の特権を獲得し,中央議会や地方議会を基盤としてシュラフタ民主主義体制を確立した。1573年には国王選挙権を得て,シュラフタは王権を凌ぐ絶大な政治勢力となった。シュラフタ身分は,財産の有無にかかわらず法的には平等であったが,16世紀以降は階層分化を遂げ,広大な領地をもつマグナート(大貴族)・直営農場所有シュラフタ・自営農シュラフタ・無産シュラフタに分かれた。その後貧窮化したシュラフタはマグナートの手先となり,議会でリベルム=ヴェト(自由拒否権)を濫用して国政を混乱させた。ポーランド分割後は,中小シュラフタが民族解放運動で指導的役割を果たすが,独立後1921年憲法によってシュラフタ身分は廃止された。