●シュメール法 シュメールほう
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シュメールのウルカギナ王(前2350ころ)の改革碑文やグデア王(前2100ころ)の石像碑Bは立法の事績を伝えているが,世界最古の法典はウル第3王朝の創始者ウルナンムによって作成された。いわゆるウルナンム法典である。残念ながら原典は残存していないが,ニップールとウル出土の断片から前文と30程度の条文が復原されている。前文では公正な度量衡の制定,孤児や寡婦の権力者からの保護などが述べられ,残存する条文では姦通・離婚・傷害・奴隷の逃亡などと,それに対する体刑や罰金刑が規定されている。ウルナンム法典は有名なハンムラビ法典より約300年も古い。シュメール法としては,このほか流産・処女凌辱などを扱った条文をもつ断片,ウル第3王朝時代のディティッラ(“完了した訴訟”の意)と呼ばれる200を超す訴訟記録,ウル第3王朝時代のニップール市の法規を伝えると考えられる法律方式集『アナ=イッティシュ』などがある。