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●シュペングラー

ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD1880 ドイツ帝国

 1880〜1936 ドイツの思想家・歴史哲学者。ハルツで生まれ,ミュンヘン,ベルリンなどの大学で哲学・数学・歴史などを広く学び,一時ギムナジウムの教師になったが,そのあとミュンヘンで自由な著述家として一生暮らした。第一次世界大戦直後,西ヨーロッパの人々がアメリカの登場とロシア革命に動揺と不安を感じヨーロッパ文明の危機を意識したとき,大著『西洋の没落』(1918〜22)を書いた。この本は文化が生物有機体と同じように発生,成長,衰退,死滅の過程をたどるといい,西洋文明は今や没落期にあるといったので人々に衝撃を与えた。彼の思想はこの悲劇的な運命に耐えて生き抜く,ニーチェのような「英雄的ペシミズム」であったが,西洋を最後に8つの文化有機体が消滅するこの世界史の形態学が,これまでのヨーロッパ中心の直線史観を破って新しい歴史の見方をさせたことに意味がある。著書はほかに『人間と技術』(1931)・『政治論集』(1932)・『講演論文集』(1937)などがある。