50音順    検 索

●シュティルナー

ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD1806 ライン同盟

 1806〜56年 ドイツの哲学者。バイロイト生まれ,ベルリン大学でヘーゲル,シュライエルマッハに学ぶが中退。ベルリンでギムナジウムおよび女学校教師となり,1845年,『唯一者とその所有』によって一時有名になるが,放縦な生活と貧苦のなかで没した。彼は思想的にはフィヒテとフォイエルバッハの影響を受け,普遍主義や客観主義に反対して,極端な個人主義を唱える。普遍や理念はすべて空虚であってただ自我のみが実在である。すべてのものはこの自我に役立つかぎりにおいて価値をもつ。その意味で自我が唯一者であり,いっさいは自我の所有である。したがってまた国家・社会・道徳などもすべて自我の作品であって,自我にはなんらかの規範や強制はありえず,いっさいを自らの根源意志から取り出すのである。彼の思想は,一方ではニーチェの超人の思想に,他方では無政府主義思想に影響を与えた。