●シュウービーヤ運動 シュウービーヤうんどう
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イスラーム教創唱以前に,自己の部族や血統を過度に誇示し合っていた風習に反対した『コーラン』49章13節にもとづいて,アラブ・非アラブの教徒間の平等を主張したイスラームの文化運動で,8〜9世紀にかけてアッバース朝でおこった。運動の名称は,シュウーブ(民族)の語に由来する。この運動の推進者の大部分は,イラン系の新改宗者で,職能的にはカーティブ(喜記)で,アラブ文学の著作者たちもいた。その点からアラブ文化に対して伝統的イラン文化の優越を主張した運動ともみられる。したがって運動の本質を,その担い手であったカーティブらがその理想を掲げて,イスラーム文化への対決的態度を表明したものとする論者もいる。他方この運動が契機となり,アラブの民族的伝統にもとづいたアラブ文学の作品も多くなり,アラブ人文主義の本質的意義が再発見された点も注目すべきである。アラブ人文主義の意義がひろまるにつれてこの運動もしだいに弱まった。