●十八史略 じゅうはっしりゃく
アジア 中華人民共和国 AD
元初,廬陵(江西省吉安県)の文人曽先之の撰。中国の史書『史記』『漢書』より『新五代史』までの十七史に,『続資治通鑑長編』『続宋編年資治通鑑』などの史料を加えて十八丈とし,三皇・五帝から南宋の滅亡までの約4,000年の歴史を編年史的に要約し,また簡潔に興味深くまとめた史書である。太古は神話,逸話の類や淮南子などを材料としており,史料的価値は低いとされている。原本は2巻であったが,明の陳殷らによる7巻本が現在一般に読まれている。日本でも江戸時代に和刻文が多く出版され,明治以後も史書,群書を読むうえの基礎的知識を与えるものとして,広く読まれてきた。