●ジャルイット会社 ジャルイットかいしゃ
ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD
1887年マーシャル諸島ジャルイット環礁のジャボール島を本拠として設立されたドイツの国策会社。英語では Jaluit CompanY と書く場合が多い。1885年10月マーシャル諸島を保護領としたドイツ政府は,同諸島の管理を委託するため,当時マーシャルに進出していたドイツの商社を統合して国策会社を設立することとし,Robertson and Hernsheim 社と, Deutsche Handels und PlantaGen Gessellschaft の両社のミクロネシアにおける資産を提供させ,資本金120万マルクの Jaluit Gessellschaft が設立された。同社は貿易・プランテーション経営を行う商社として活躍するだけでなく,ドイツ高等弁務官のもとで1906年まで,マーシャルにおける税金・関税の取立て権限を委託され,税率や関税率も同社の提案にもとづいて高等弁務官が決定したので,高い地方税や関税を課すことによって外国船や外国商社をマーシャルから締め出し,さらに1899年ドイツがグアムを除くマリアナ諸島と東西カロリン諸島をスペインから買収すると,同社はこれらの島々でもドイツ官憲の保護を受けて,第一次世界大戦で日本海軍が赤道以北のドイツ領ミクロネシアを占領するまで,独占的に商権を拡大していた。なお日本では Jaluit をヤルートと読むのが一般的であった。