●シャリーフ
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アラビア語で「高貴な(者)」という意味で用いる形容詞(名詞)である。英語の noble, exalted, sublime などに対応するがイスラーム史上は預言者ムハンマドの血筋につながる者に用いられる尊称となった。とくにアッバース家とターリブ家一門の者に用いられた。さらに狭義には,ムハンマドの娘,第4代正統カリフ=アリーの妻となったファーティマの血筋を引く者に用いられ,ファーティマの息子ハサンとフサインおよびその子孫に与えられる尊称となった。アイユーブ朝やマムルーク朝を通じて,この呼び名が慣例となった。シャリーフと呼ばれる者は,緑色のターバンかターバンに緑色の印をつけたものを着用するのが通例となった。他方,この語の高尚な意味合いから,大商人・有力支配者・大学者・軍人・政治家・裁判官などに対する尊称としても,また個人の名前としても広く用いられている。また神聖なものの形容詞として,「高貴な署名」「高貴な地位」などの表現にも用いられる。