●札薩克(札撒克) ジャサク
アジア 中華人民共和国 AD
中国,清代,モンゴル族の行政単位である旗(ホシュン,部落)の首長である旗長をさす官職名。札薩克ともいう。法・法令を意味するトルコ語 Yasaq,Yasa に由来し,元代には主として太祖チンギス=ハンの定めた法令をジャサ(札撒)あるいはエケジャサ(大札撒)と呼んだ。その後法制の管理者・執行者としての部族長をさすようになり,清朝の乾隆年間(1736〜95)に制度として整備され清末に及んだ。部族長は王・公・貝勒・貝子などの爵位が与えられ,原則として世襲で,土地・人民の領有権が認められた封建領主的性格と清朝の軍事行動に協力する義務を有する官僚としての機能を併有していた。この制度はモンゴル族のほかに,清朝の新疆征服に先がけて内付したハミ=トルファンのウイグル族首長にも適用された。