●社会主義鎮圧法 しゃかいしゅぎちんあつほう
ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD
ドイツ帝国で施行された社会主義に対する弾圧法規。〈公安を害する恐れのある社会民主主義の行動にたいする〉帝国の法。社会主義運動の急速な成長を警戒したビスマルクが,1878年,2度おこったヴィルヘルム1世暗殺未遂事件を機として議会で成立させた時限立法で,社会主義的結社・集会・出版の制限が実施された。期限は延長をつづけ,結局12年間この法のもとにあったが,その間運動はさまざまな形で行われ,1879年以来スイスで発行された「社会民主主義者」も非合法にドイツで読まれた。いちだんと労働者の連帯が進められ,1878年の帝国議会での社会民主党の得票が41万5,000票,1887年76万2,000票,1890年142万7,000票という選挙結果にそれがよく表れている。1890年9月同法は延長されないまま失効し,ビスマルクは宰相を辞すこととなった。