50音順    検 索

●社会契約論 しゃかいけいやくろん

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 啓蒙思想家とくにケネー・ディドロ・ルソーが示した国家理論。契約思想自体はキリスト教に由来し,宗教戦争時や絶対王政期にも,神と人民・国王との契約で国家を説明したが,啓蒙思想では欲望をもつ対等の個人間の契約が基本となる。自然状態で人は他人と協調し,労働の成果である蓄えを享受していたが,それをいっそう確実にするため契約を結んだ国家を形成した。その際ケネーは,自然法則を体得した君主の明証の力で人民を治めるとし,啓蒙専制を肯定。ディドロは人民の財産と安全を守る限りで君主が一定の権力を与えられるとし,制限君主制をうちだした。一方ルソーは,人は自然状態で孤立して生きていたのに生産力の発達・文明の成立により隷属状態に陥り,これを脱するための契約で,人身と財産を国家に預け,ひきかえに自由と生存権を受け取る,とした。このように内容は多様であるが,自然状態や契約の考えは,人権宣言の根底思想となった。