●社会契約 しゃかいけいやく
ヨーロッパ 英国 AD
17〜18世紀ごろ,王権神授説に対抗する学説としてイギリスのホッブズ・ロック,フランスのルソーなどによって展開された自然法思想にもとづいた国家形成に開する政治・社会学説。自然状態において自由・平等な個人が秩序形成者となり,各々が主体的意志をもって互いに社会契約を結び,国家および社会を形成するという理論である。社会契約によって形成される国家は,ホッブズによれば王政絶対主義国家であり,ロックによれば王権分立国家である。またルソーによれば,主権は人民の中にあるという人民絶対主義国家とされ,その現状打破の思想は,フランス革命の思想にも大きな影響を与えることになった。このように思想家によって相違はあるものの,個人の自由と平等を絶対的条件として,万人の社会契約によって発生した国家は,その正統性を人民の合意に求めているという点では3者ともに共通していた。