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●シャイレーンドラ朝 シャイレーンドラちょう

アジア インドネシア共和国 AD 

 8世紀中葉より約1世紀間,初めは中部ジャワで,のちにはマストラにも君臨した王朝。シャイレーンドラとはサンスクリット語で「山の王家」を意味し,インドシナの扶南王国の「プノン」が山を意味する点と似ている。この王朝の由来についてははっきりしないけれども,大乗仏教を奉じ,パナンカラン王のとき,大仏教遺跡ボロヴドゥールを760〜847年の間に建設したといわれている。この遺跡のほかにも,カラサンをはじめとしていくつかの寺院を建立するかたわら,サンスクリット語の辞典『アマラマラ』を古代ジャワ語に翻訳するなど,文化史上,多くの業績を残した。この王朝の政治活動を示す記録はほとんど残されていないけれども,9世紀半ばごろよりスマトラの海洋王国シュリーヴィジャヤとの関係が密になり,両王家は連合政権のようになったが,どちらに実権があったかについては,説が分れている。やがて中心はマストラに移り,その後のシャイレーンドラ家については明らかでない。