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●霜月神楽 しもつきかぐら

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 霜月(11月,本来は旧暦)に行うきまりの神楽で,とくに湯立の神事を中心とする。愛知・長野の県境の山岳地帯に多く分布し,一部は秋田県にもみられる。前者は愛知県の花祭り,長野県の遠山祭り・冬祭り・お潔め祭りなどで,後者には保呂羽山の霜月神楽がある。舞庭に一つ,または二つ三つの湯釜をすえ,湯釜の上に切紙で飾った白蓋・雲などと呼ばれる天蓋を吊して祭場を整え,諸神を勧請して夜を徹して行う。愛知県の「月の花祭り」は36の次第からなり丸1日を要している。番湯釜のまわりでさまざまな舞が次々に舞われ,翌暁に湯を領主や参集者たちにかける湯ばやしの舞が舞われる。湯は禊祓の意味をもつが,花祭りは稲の花で,豊年呪術の祭りという。湯立神楽は伊勢で外宮の神楽役が行っていたもので,それが伝播したものとみられている。旧暦霜月は子(ね)の月で年の初め,寒い盛りの仲冬で,魂の復活を祈る鎮魂祭の月であり,冬期の神楽は招魂の意味合いが極めて濃い。