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●シーメンス事件 シーメンスじけん

アジア 日本 AD1914 大正時代

 1914年(大正3)l月に暴露された日本海軍の収賄事件。ドイツの世界的な電機工業コンツェルンシーメンス社は,日本海軍との軍需品取引きを独占するため,契約代金の3.5〜15%を軍当局に手数料として贈っていた。しかし,海軍当局は別にイギリスのヴィッカース社とも25%の手数料で独占契約を結んでいることが判明したため,シーメンス本社は東京支社の責任を追及した。当時解雇された支社員リヒテルは,腹いせにその秘密文書を盗み出し,支社長らを恐喝したが,海軍当局のもみ消し工作にあい失敗した。ところが彼はドイツ帰国後,文書窃盗の罪で起訴され,裁判の過程で贈賄行為も明らかにされた。この事件はロンドン外電として早速日本の新聞でも報じられ,開会中の議会では立憲同志会島田三郎がこれをとりあげ,第1次山本権兵衛内閣の責任を問題にした。以後政府は野党の追及と民衆運動にあって動揺し,予算案の承認も得られぬまま総辞職した。