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●島崎藤村 しまざきとうそん

アジア 日本 AD1872 明治時代

 1872〜1943(明治2〜昭和18)詩人・文学者。本名春樹。1891年明治学院卒業。1893年北村透谷らと『文学界』創刊,浪漫主義文学運動に身をおき,青春を謳歌し,1897年に『若菜集』を出版,1901年『落梅集』を出す。そして詩壇にその名声を博す。その後,詩作をやめ,1906年には『破戒』を自費出版し,自然主義文学者として再出発する。その後『春』を書いたが,一家の不幸つづきのなかで,『家』(1910〜11)・『桜の実の熟する頃』(1914〜18)・『新生』(1918〜19)などを書いた。一時は,フランスヘ移住しようとまで決意したこともあった。『新生』は日本へ愛着を示す文字通り新生の作,ついで父の時代を描く庄屋の立場に立つ歴史小説『夜明け前』(1929〜35)を書く。青山半蔵に片思いの人を見出す。1936年ペンクラブの会長になり,戦時中『東方の門』(1943〜)執筆連載中になくなる。世界のなかで開国した日本を,近代化の道としてとらえようとした新しい求道者としての文学でもあった。

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