50音順    検 索

●志摩 しま

アジア 日本 AD 

 現在三重県に属する地域名。旧国名。伊勢湾の入口にあたる半島部。西を伊勢国と接し,北・東・南は海に面している。リアス式海岸といわれる海岸がつづき,良港に恵まれ,水産業の発達した地域である。とはいえ,平野に乏しく,農業生産は低かった。『和名抄』では答志(とうし)・英虞(あご)の2郡であるが,古来,国郡堺の変遷はしばしばであったらしい。古代には,海産物の貢進をもって大和朝廷・伊勢神宮と特殊な結びつきがあり,戦国末期には水軍で有名な九鬼氏が鳥羽(とば)の海岸に城を構え,一帯を領していた。志摩地方を領した江戸時代の鳥羽藩主は何度か交替したが,稲垣氏3万石の地として明治維新を迎えた。鳥羽港は江戸と上方を結ぶ航路の中継地点として繁栄し,また避難港としての性格も有していた。明治になると真珠養殖で著名な御木本幸吉が出,世界的な真珠の産地となった。現在では風光明媚な自然を生かし,伊勢参宮と結びついた観光地となっている。