●資本収支 しほんしゅうし
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一国の対外的なすべての資本取引を一定期間について集計・記録したもの。経常収支とともに国際収支を構成する要素であり,経常収支がなんらかの生産物の取引にかかわる収支であるのに対して,資本収支は有価証券取引の収支を示すといえる。資本収支は,期間が1年を超える資本と期間の定めのない政府・民間の対外資産・負債との増減よりなる長期資本収支と,貿易信用・現先取引など1年以下の対外資産・負債の増減と金融勘定(外貨準備増減など)以外のものとの合計よりなる短期資本収支とに二分される。また,資本の貸手に応じて,民間による資本取引と公的機関による資本取引とに分けられるが,それぞれ資本移動の目的は異なっている。本邦資本の流出(有価証券の流入)は資産の増加,外国資本の流入は負債の増加を意味するが,わが国の場合,1983年(昭和58)の長期資本収支の資産・負債はそれぞれ,325億ドル,148億ドルであり,短期資本収支を考慮しても,国際的な資本貸付国として位置づけられる。