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●渋川春海 しぶかわはるみ

アジア 日本 AD1639 江戸時代

 1639〜1715(寛永16〜正徳5)江戸時代前半に活躍した天文暦学者で貞享改暦の功労者。幕府碁所安井算哲の子として京都に生まれ,幼名六蔵,のち父の名を継ぎ算哲と称した。姓は安井から保井と改め,晩年は渋川を用いた。岡野井玄貞と松田順承に暦算を学び,21歳のとき各地の緯度を測定した。天体の運行を測り,『授時暦』を基として里差(経度差)を加えて『大和暦』をつくった。春海は山崎闇斎について朱子学と神道を学び,闇斎を介して多くの知己を得た。家職を通じて幕府・朝廷の貴人との交際も多く,これが貞享改暦を有利にした。『大和暦』は勅命により『貞享暦』の名を賜わり,1685年(貞享2)暦から実施された。改暦の功により春海は幕府天文方となり代々の家職となった。暦学の業績として『日本長暦』『日本書紀暦考』など,天文学については星図のほか『天文瓊統』があり,神道や有職についても多くの著作がある。没後,神道吉田家から土守霊社の諡号が贈られた。墓所は東京品川東海寺で国の史跡に指定されている。

〔参考文献〕西内雅『渋川春海の研究』1940,至文堂