●地盤沈下 じばんちんか
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地表が地層とともに広い地域にわたって少しずつ低くなる現象。一般に,地震や火山活動などによる地盤の陥没とは区別されている。その原因は,天然・自然の地殻の変動や海面の上昇にもよるが,人口の集中を伴う都市化・工業化によるものが大きい。地盤の沈下がおこす被害は,建造物の崩壊,降雨による河川の氾濫・浸水などのほか,台風による都市の水没も予測される。日本における地盤の沈下現象地域は,京浜工業地帯・阪神工業地帯・中京工業地帯・新潟市周辺である。これらの地帯は河口に位置し,なだらかな広い面積を有することから,工業化の立地条件がすぐれ早くから開発がなされてきた。そこでの長期間にわたる地下水の汲み上げが,地層中の水位を減少させ,地盤の沈下を進行させているのである。地殻運動による自然の沈下が,年間1〜2mmであるのに比し,工業地帯におけるそれは,4〜5mm以上から10cm余に及んでいる。