●地曳網 じびきあみ
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地引網とも書く,地引きに使う網。普通は中央に袋網をもち,その左右に同形の細い翼網をもって,その両端に引網をつけた形のものが用いられ,地網というところもある。地曳網に大小2種あり,有名なのが九十九里の大地曳網漁である。これは漁期を4期に分け,冬の寒引網は干鰯・搾粕づくり,春漁は大羽・中羽とよぶ鰯・背黒鰯漁,秋漁はじゃみという小鰯,多く田作用にする。
地曳網の構造は荒手網左右二つ,手網・中網・奥網ともに同様で最後に嚢一つと,そ首に付けた「みと樽」よりなる。長さは荒手網より奥網まで各60間,したがって方言で総六という。幅は荒手10間,材料は藁心であり,手網・中網・奥網は麻糸である。曳網は大綱と称する麻縄で長さ20間,重さ5貫目,これを1巻1乗の船は50巻そなえる。これをひく船を地曳網船という。胴の幅は1丈余の船l艘に乗込み漁夫30人ほかに沖合一人,中乗り二人乗っている。