●司馬睿 しばえい
アジア 中華人民共和国 AD276 晋
276〜322(咸寧2〜永昌1)中国,東晋初代の皇帝(在位317〜322),元帝。字は景文,廟号は中宗。司馬懿(い)の曾孫。琅邪(ろうや)王覲の子として生まれ,15歳で琅邪王をつぐ。八王の乱のとき,304年(永興1)成都王頴討伐軍に従ったが敗色濃く,禍の及ぶのを恐れ,洛陽をのがれて封国の琅邪(山東省)に帰った。307年(永嘉1)に安東将軍・都督揚州諸軍事となり,琅邪の名族王導の計を用いてケンギョウ※注1※(建康,今の南京)に鎮し,江南の豪族顧栄・賀循らの協力を得るとともに南渡してきた人材を吸収して勢力確保に努めた。愍帝が匈奴の劉曜に捕えられると,317年晋王と称して建武と改元し,翌年愍帝の死報が届くと帝位につき晋を再興。華北の回復をめざしたが実現せず,その政権は名族勢力に左右され,とくに王氏の勢力が強く,〈王と馬(司馬氏)と天下を共にす〉と評されるほどであった。晩年には王氏を抑えようとし,かえって王導の従兄大将軍王敦の乱を招き(322),その圧迫下で病死した。
![]()