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●芝居小屋 しばいごや

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 歌舞伎を上演する劇場。わが国の演劇は神前・宮廷で上演されてきたが,室町時代以降,勧進能が興行され見物席としての桟敷が設けられると,これが芝居とも呼ばれた。江戸時代に入ると,歌舞伎踊りが演劇化し,江戸では1624年(寛永1)猿若勘三郎が中橋に観舞常芝居の興行を許され,以来1893年(明治26)まで中村座として存続した。ただしその興行場所は幕府の統制策により,祢宜町・堺町・猿若町と移転した。はじめは中村・森田・市村・山村の4座だったが,江島・生島事件山村座は取り潰され,以後は3座となった。この官許の芝居小屋は大芝居と呼ばれて櫓を上げてその格式を誇ったが,寺社境内や盛り場には興行日数百日を標準として許される宮地芝居があった。また幕末には町内にも歌舞伎上演を目的とする大規模な寄席がつくられたが幕府により禁止された。

〔参考文献〕須田敦夫『日本劇場史の研究』1957,相模書房