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●地主神 じぬしがみ

アジア 日本 AD 

 民間信仰的なカミ。通称ジヌシさん。チジン・ジガミというところもある。里近くの山や畑または,屋敷か屋敷跡の一画に石祠や石で祭るが,中世に勧請した神以前のカミとして,氏神の境内に祭るところもある。地主・地神の名称は,古く『延喜式』などに見られ,また,中国渡来の要素も考えられるが,一般にこのカミはよく祟るといわれ,ひとつは祖霊的な性格が認められる。その地区の開拓の祖とか,家の先祖を祭るという伝承も多く,その場合,本家筋の家に同族が集まり祭りを行うが,これを各分家やあるいは本家筋を離れて地区共同で祭るところもある。また新たな居住者が祟りを恐れて,ひき続いて祭る例もある。これらの屋敷神的・祖霊的性格とは別にその土地につくカミとしてあがめ,地区共同で祭るところもあるが,一般に両者の性格が複合し,守護神とする例が多い。祭りには神職を招き御幣を納める。正月・旧2・6・10月などに行っている。

〔参考文献〕直江広治『屋敷神の研究』1966,吉川弘文館