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●信濃 しなの

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 長野県の旧国名である。『古事記』などには科野と書かれており,「しな」の意味は,級坂からきたものとか,この国の名産である栲(こう)を「しな」といったことに由来するなどの説がある。『延喜式』では信濃は上国で,正税額は全国で10位。国内には伊那,諏訪,筑摩,安曇,更級,水内,高井,埴科,小県,佐久の10郡があった。国分寺は小県にあり,国府も初めその付近にあったが,平安時代には松本付近に移った。木曽義仲の挙兵に従って信濃武士が活躍したが,鎌倉時代にも幕府から重視された。戦国時代には大半を甲斐の武田氏に支配されたが,江戸時代には9〜11の藩が置かれた。幕末の藩は,松代,松本,上田,高遠,高島,飯山,田野口,小諸,岩村田,須坂の諸藩であった。石高は1647年(正保4)57万8406石405,1834年(天保5)76万7788石776であった。維新後,伊那県,中野県,筑摩県に分かれたが,やがて長野県としてまとまった。