●シナ=チベット語族 シナ=チベットごぞく
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中国語・カム=タイ諸語・チベット=ビルマ諸語・ミャオ=ヤオ諸語を合わせた総称。この四者の系統関係はまだ確定しているわけではなく、チベット=ビルマ諸語を語族として独立させ、他三者を一つのグループと考える方が慎重であろう。中国語は多くの方言を含むが、一応北方語(北京方言を代表とする)・呉語(蘇州を中心)・湘語、客家語(梅県を中心)・ビンゴ※注1※(アモイを中心)・粤語(広東を中心)に分類される。カム=タイ諸語は、貴州・広西で話されるカム=スイ語群とタイ語群(タイ・シャン・ラオ・トー・チョワンなど)に分かれる。ミャオ=ヤオ諸語は華南からインドシナ半島にかけ広く分布するが、その史的位置づけはあまりよく分かっていない。チベット=ビルマ諸語はチベット語群・ロロ=ビルマ語群・ボド=ナガ語群・チン語群・カレン語群に分類され、語群間の系統関係はほぼ確立されていて、チベット=ビルマ祖語形式もすでに提案されている。カレン語群はかつては、チベット=ビルマ諸語と並ぶ位置を占めると考えられたが、チベット=ビルマ語の一語群としてよいことが証明されつつある。
〔参考文献〕橋本萬太郎「シナ・チベット諸語」『世界の言語』1981、大修館
橋本萬太郎『言語類型地理論』1978、弘文堂
西田龍雄「チベット・ビルマ語と日本語」『岩波講座日本語』vol.12、1978、岩波書店
