●シナゴーグ
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ユダヤ教の宗教的会合を行う建物。ギリシア語の〈集まる〉からきた語で,邦訳聖書では会堂と訳す。バビロン捕囚時,イェルサレム神殿での礼拝ができなくなったが,聖書を続み,祈祷する場所が設置された。これがシナゴーグの端緒といわれる。捕囚解放後,イェルサレム神殿は復興されたが,シナゴーグはユダヤ人の宗教生活を指導し,教育の場として重要な役割を果たし続けた。とくにイエス当時のパレスチナでは,犠牲を捧げ祭祀の行われる神殿と,聖書を教え祈りの行われるシナゴーグが併存していた。神殿が保守的なサドカイ派の拠点であったのに対し,シナゴーグは進歩的なパリサイ派の拠点であった。70年のイェルサレム壊滅後,ユダヤ人は世界各地に離散しディアスポラとなったが,ユダヤ人居住地には必ずシナゴーグが存在した。1世紀末,地中海世界にはその数1,000を超えたといわれる。聖書を入れる箱舟の器が置かれたのが特色である。