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●実在論 じつざいろん

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 個人や,生物の個体,また無生物でも個々の物体は,五感でその存在を知ることができる。ところが,数や集合のようなものは,五感でふれることができない。そこで,そういったものの存在を疑ったり否定したりする哲学もあるが,これに対して,数や集合も実際に存在すると主張する立場を「実在論」という。ときには物体の存在さえも疑う極端な感覚主義に対して,物体が実際に存在すると主張する立場のことを「実在論」ということもある。このように,実在論は,何を実際に存在するものと見るかに従って,さまざまな種類に分かれる。日常生活ではだれしも物体が見えるままの状態で実際に存在しているとする,いわゆる素朴実在論の立場をとっている。そこで実在論は多くの人に訴える点をもっている。しかし,「主観を左右している条件があることが知られているのに,なぜ実際に存在するものについての知識が得られるといえるか」という問いに,実在論はなかなか答えられない。