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●士大夫 したいふ

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国前近代の支配階層。春秋戦国時代にあっては各国の卿・大夫・士が支配階層を構成していたが,この士・大夫が熟して,官職をもつ人という意味に使われるようになった。各時代の支配階層を一般に士大夫ということはできるが,時代によってその社会的・政治的あり方は異なっている。六朝時代から唐代にかけては貴族政治の時代とされるが,上流の貴族階層を士大夫と呼び,彼らが当代文化の享受者であった。唐末五代の混乱期に従来の貴族は没落し,宋代になると一代貴族ともいえる士大夫が現れ,彼らが担った文化を士大夫文化という。彼らの多くは科挙制度の発展という背景に,科挙出身者つまり官僚であり,読書人・文人であるとともに,出身地では地主あるいは商人であることが多く,このような三位一体的な性格をもっていた。明清時代になると,官僚あるいは官僚経験者はその郷里でシンシン※注1※と呼ばれ,郷里で大きな力をもったが,これも士大夫という概念に包含しうるものである。

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