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●地蔵講 じぞうこう

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 地蔵信仰にもとづく講。『今昔物語』などに見られるように,平安末期以来のもので,地蔵を念じ,その名号を唱えて西方浄土への極楽往生を祈願するものであった。その原型は地蔵悔過にあるといわれており,これは毎年,国家または個人の罪障を懺悔し,災いを逃れようとしてある本尊仏に祈願をこめるもので,地蔵菩薩を本尊として行うものが地蔵悔過にほかならない。この地蔵悔過は,奈良朝から平安前期に,朝廷の仏事として盛んに行われた。これに対して地蔵講は,民間における地蔵信仰の一現象として栄えたものである。地獄思想極楽思想が浸透するにつれて,地蔵講の結成は多くなり,中世から近世にいたって著しくなった。地蔵講は現在,関東・東北によく残っており,2,7,10月,あるいは6,10月の23日か24日に行う所が多い。地蔵の縁日を24日とするのは「十王経」なり「地蔵本願経」に由来するが,月待ちの民俗としての“二十二夜待ち”とも習合している。今日でも,地蔵講は女人によって構成されることが多く,女人往生の信仰,あるいは子安信仰とつながっている。