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●資治通鑑 しじつがん

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 中国,宋,司馬光著,294巻。司馬光英宗の詔をうけ19年かかって作成した編年体の歴史書である。協力者に劉恕・劉※注1※・范祖禹などがいる。完成にあたって,政治の参考に資するとして『資治通鑑』の名前を賜った。前403年に韓・魏・趙が晋を滅ぼしたときより筆をおこし,959年(後周,世宗の顕徳6)までの1362年間を記述している。晋の三分をもって戦国時代の開始とするのは,この司馬光の見識にもとづいている。彼は文献の利用をはじめとして必要経費その他のいっさいを支給されるなど,政府の絶大な支援のもとに『資治通鑑』を完成した。編集方針は史実は正確に記述することを旨とする一方で,読者に儒教的かつ道徳的判断や解釈が備わることもめざしている。記述に際して多くの参考史料が利用されているが,今日すでに亡失しているものも多くこの点からも貴重である。とくに隋・唐・五代に関する部分には多くの根本史料が含まれていて,正史に匹敵する書となっている。中国のみならず東アジア世界で広く読まれ,わが国でも和刻本がつくられて広く流布した。司馬光は『資治通鑑』に合わせて目録30巻・考異30巻を献じているが,前者は目録と年表,後者は考証に必要な資料をあげたものである。注釈書としては宋末元初の胡三省の注が有名で,最も流布している。通鑑編集は大事業であったから関係の書が編まれたり,後世その影響を受けた書も多くでた。司馬光『稽古録』20巻,劉恕『資治通鑑外紀』本文10巻・目録5巻,范祖禹『唐鑑』24巻は関連の書。朱熹『通鑑綱目』59巻,リトウ※注2※『続資治通鑑長編』520巻,袁枢通鑑紀事本末』42巻は本書の影響を受けて編まれた書で,いずれも通鑑の文字をおりこんでいる。

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