50音順    検 索

●子貢 しこう

アジア 中華人民共和国 AD520 南北朝時代

 前520〜前456(霊公15〜悼公14)中国春秋末期の儒家。氏は端木(沐)。諱は賜。子貢コウ(※注1※)は字。衛の人。孔子の高弟で〈言諸は宰我・子貢〉(『論語』先進)とあるように弁才に富んでいた。当時の魯国は,新興の強国呉と,伝統的関係を有する隣国斉との争覇に直面していたが,子貢は前488〜前480年(衰公7〜哀公15),呉・斉との外交的折衝にあずかり雄弁を発揮して魯の難局を救った(『左伝』)。前479年(哀公16)に,孔子が没すると6年の喪に服し,のち衛に帰国。最期は斉で没した。『史記』孔子世家には子貢が孔子の命を受け〈魯を存し,斉を乱し,呉を破り,晋を彊(つよ)うし,越を覇とし〉た,とする説話があるが,『論語』先進の記事に付会した縦横家派の創作である。また同じく先進に,〈賜や命を受けずして貨殖す。億すれば則ち屡ば中る〉とあるのを根拠に子貢を利殖にたけた人物とする説話が散見する(『史記』貨殖伝など)が,「貨殖」の字義の解釈に疑問があり,やはり付会の説とすべきであろう。

00