●資源開発 しげんかいはつ
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資源とは,広義には土地,資本,労働など生産に投入するすべてをいい,狭義には太陽熱,水,土壌などの天然資源をいうが,一般に単に資源という場合には,狭義にいう天然資源をさす。人間の歴史は,資源開発の歴史といっても過言ではなく,人間は自然に働きかけ自然から自らの能力によって資源を取り出してきた。したがって,資源の内容は人間の進歩に伴って変化してきている。たとえば,原子力を知らない時代の人間にとって,ウラン鉱は単なる石ころにすぎないが,現在では貴重な資源である。したがって資源というのは固定した概念ではなく,自然・技術・社会の相互的な関係において量的・質的に変化するきわめて流動的な概念である。そこで,今日の社会・経済体制における資源を考えると,生命維持に必要な食料資源,生産に必要な原料資源に大別され,原料資源は原材料とエネルギー源に分類される。現在のような工業化社会における原料の多くは,短期的に再生不可能な地下資源であるが,その地下資源利用の内容も工業生産の拡大集中に伴って変化してきている。すなわち,産業革命における内燃機関の動力源としてまず石炭が脚光をあび,その効率化の進展に伴って石油が注目され,第二次世界大戦後は石油の比重がますます増大するとともに,天然ガス,原子力の利用が拡大した。今日先進工業諸国は,ソ連やアメリカのように広大な国土に比較的多量の資源を保有する国を例外として,資源の多くを輸入に依存している。かつて,資源の確保のために保有国に対する植民地支配という形態がとられたが,旧植民地国における独立運動の高揚と国際世論はこのような形態を許容しなくなった。1962年の国連総会における「天然資源に対する恒久的主権に関する宣言」は天然資源は保有国の発展と人民の福祉のために行使されるべきであり「資源の探査,開発,処方ならびにこれらの目的のために必要な外国資本の輸入は,人民と民族が(略)必要または望ましいと自由に考える規制および条件に合致するものでなければならない」とした。また,すでに産業革命の当時から石炭の大規模採掘が社会問題化したように,全地球的レベルでの自然とのバランスが資源開発における今日的課題である。